• Johnbull Private labo
Makerfood-Shirt_baner-01-780x300+

2015.02.10

Talk about “Makerhood Shirt”

2015.02.05

makerhood shirt

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title

永く着られるスタンダードなカジュアルシャツをテーマに、
“Johnbull”が新しいシャツライン“Makerhood Shirt”を今季よりローンチします。
そのプロジェクトを手掛けたのは
“Johnbull”クリエイティブディレクターの奥平定寿と
パタンナーの中村里美。
物の目利きに定評のある雑誌
『アンドプレミアム』の柴田隆寛さんが
プロダクトのポイント・オブ・ビューをヒアリングしました。

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profile
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中村里美

パタンナー/Bricolage主宰

某コレクションブランドのパタンナーとして26年間勤務。チーフパタンナーをキャリアの頂点に独立し、2013年10月、パターンメイキングスタジオ“Bricolage”を設立する。与えられた条件の中で使える材料を駆使し、培った技術と感性を背景に新しいモノを生み出す。

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柴田隆寛

編集者/『アンドプレミアム』エグゼクティブディレクター

講談社『HUGE』創刊より約10年間編集業務に携わった後、マガジンハウス刊『アンドプレミアム』のエグゼクティブディレクターに就任。主な編著書に『TOOLS』、『リサ・ラーソン作品集』、『ビームスの沖縄』、『柚木沙弥郎92年分の色とかたち』など。

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奥平定寿

Johnbull専務取締役/クリエイティブディレクター

1998年、Johnbull入社。2009年より現職。商品企画からデザイン、カタログプロデュース、各種アートディレクション、バイイングまで多岐に渡り手腕を振るう。2014年より“一流のものづくりをお客様の生活の中に届ける”ためのプロジェクト“makerhood”を始動した。

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柴田隆寛 (以下S) : “メーカーフッドシャツ”のパターンメイキングを、中村さんが手掛けることになったきっかけは?
中村里美 (以下N) : 知り合ったのは共通の知人を介してだったんですが、私が勤めていた会社を退職して独立したというのを聞いて下さったみたいで。
奥平定寿 (以下O) : “Johnbull”としても、ちょうど見直しの時期だったんですよね。それでお声掛けさせていただいて、シャツはもちろん、それ以外でも既存のラインに足りないモノを再構築してもらっています。以前から中村さんのお仕事ぶりは知っていたので、適任かなと。
S : 実際にお仕事をしてみて、どうでした? パターンの良し悪しは、パッと見では分からない部分も多いじゃないですか。
O : もう、全然違いますね。比べものにならない。これまでずっとカジュアルファッション業界にいて、洋服のことはそれなりに分かっていたつもりだったんですけど。洋服に対する視点とか、モノ作りの進め方とか、手の掛け具合とか、いろいろなことがまるっきり別の感覚なんです。例えば僕らが得意として作ってきたジーンズとかだと、どうしても雰囲気優先じゃないですか。だけど中村さんの場合は、とにかくスタイルとしての造形美を徹底的に追求する。その結果として辿り着く到達点が本当に凄い完成度なんです。
N : “メーカーフッドシャツ”はプライオリティが突飛なデザインではなくて、あくまでベーシックであること。そして、そのある意味では“無個性”とも言えるシャツを、どう“個性的で強いモノ”として作り上げるのか。そのためのストーリーを組み立てるのが先決で。もちろんそこには“Johnbull”なりの適正価格もあるわけで、そういう枠の中で、マックスをどこに持っていくのかということを考えながらの作業でした。
S : しかも、このシャツシリーズはドレスもカジュアルも網羅しているわけですよね?
N : そうなんです。そこが最も難しい部分でもあり、最も素晴らしい部分でもあるんです。つまりは表現の方法なんですが、女性のベースメイクのようなシャツですね。そこからどんなメイクを施すかによって、いかようにでもできるという。
O : 僕の方からは、とにかく普通のシャツを作って下さいとオーダーさせてもらったんです。「Johnbull Private labo」に来ていただけるお客様は基本的に皆さん、ジーンズを目指して来られるんですね。だからそれに並ぶ位置になり得るようなシャツをという意図がありました。
S : ジーンズのような役割のオールマイティなシャツ。
N : その通りです。だからこそ、ワークスタイルでもオフスタイルでも、あらゆるシチュエーションに対応できるシャツを目指したんです。それともうひとつ、“リピートできるモノ”っていうのも大きなポイントですね。特別なデザインではないけれど決して恥ずかしくなく、ノーストレスで、それだけで洗練性を高めてくれるような。これさえ着ておけば間違いないっていうシャツ。でも、これで完成とは思っていません。今後も常に進化させていくつもりです。
S : それってもう、ミリ単位の話ですよね?
N : そう、ミリ単位の話。だけど、結果はまだ出ていません。このシャツが実際にお客様の手に届いて、いろいろなリアクションが溜まっていく中で、改善点は徐々に浮き上がってくると思います。それを突き詰めていきたいですね。

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S : なるほど。深いですね。では現状のプロダクトについて、もう少し具体的なディテールをお伺いしてもいいですか?
N : あくまでベーシックなスタイルなので、ポイントとなるディテールというよりも、特筆すべきはパターンメイキングの結果ですね。例えばカジュアルに着るなら、洗い晒しのままで着ていただいて何の問題もありません。またビジネスで着る時は、クリーニングに出してしっかりアイロンプレスさえ掛ければ、いわゆるフォーマルシャツとしての立体的な表情を作ることができます。
S : タイドアップもできる?
N : もちろんです。
O : あとはやっぱり着用感ですね。一度着ていただければ分かると思うんですが、本当にストレスを感じさせないんです。それは生地が身体に当たらないとか突っ張らないとか、現実的な部分でもそうですし、気負わずに着られるのに緊張感を持てるというか。
N : ストレスを省くことはかなり意識しました。それも審美性を失わずに。ジャケットのインナーに着ても袖がダボつかないとか、タックインしている時に屈んでもウエストから裾が出ないとか、そういった審美性と快適性を損なうような部分を徹底的に取り除く。完璧とはいかなくても、可能な限り。

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O : 極端な話、身体に当たっているのは肩だけみたいな(笑)。着ているというよりも乗っているっていうか。身体の大きさがどうであれ、必要な箇所に必要な空間を作ってくれているので、どんな人が着てもストレスがない。これは相当高度な技術なんですよね。
N : 着る人によってデザインが変わってしまうようでは、それはデザインとは呼べないと思うんです。ある程度サイズの幅があり、その範囲の中であれば、誰であれ同じスタイルで着られなければならないと、私は考えています。
S : お客様もそれを求めてくるわけですもんね。
N : だから、モデルが着るからカッコいいではダメなんです。
S : そうですよね、勉強になります。
O : 僕らも今までやってきたやり方とは根本的に違うから、いろいろな部分でご指導いただいています。
S : この“メーカーフッドシャツ”以外にも?
O : はい、もういろいろと。お陰様で製品のクオリティもグッと上がりましたね。
N : もちろん“Johnbull”が今まで築き上げてきたモノもたくさんあるので、それに私が持っている技術や考え方を積み上げていく。今後もそういったモノ作りが続けていければ嬉しいですね。

photo

身体の可動範囲を計算した綿密なパターンメイキングによってデザイン。タックアウトでもインでも様になる着丈、カーブを適度に付けた台襟、すっきりした立体的なシルエットなどオン・オフに活躍するディテールに配慮しています。縫製には細番手のフィラメント糸でロックミシンを使わず、折り伏せ縫いを採用。メンズは全12、ウィメンズは全5パターンをラインナップ。襟型はボタンダウンカラー、レギュラーカラー、ラウンドカラーの3種があり、シーンに合わせてセレクトしていただけます。

“Makerhood Shirt”をオンラインストアでチェック▶

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柴田隆寛 (以下S) : “メーカーフッドシャツ”のパターンメイキングを、中村さんが手掛けることになったきっかけは?
中村里美 (以下N) : 知り合ったのは共通の知人を介してだったんですが、私が勤めていた会社を退職して独立したというのを聞いて下さったみたいで。
奥平定寿 (以下O) : “Johnbull”としても、ちょうど見直しの時期だったんですよね。それでお声掛けさせていただいて、シャツはもちろん、それ以外でも既存のラインに足りないモノを再構築してもらっています。以前から中村さんのお仕事ぶりは知っていたので、適任かなと。
S : 実際にお仕事をしてみて、どうでした? パターンの良し悪しは、パッと見では分からない部分も多いじゃないですか。
O : もう、全然違いますね。比べものにならない。これまでずっとカジュアルファッション業界にいて、洋服のことはそれなりに分かっていたつもりだったんですけど。洋服に対する視点とか、モノ作りの進め方とか、手の掛け具合とか、いろいろなことがまるっきり別の感覚なんです。例えば僕らが得意として作ってきたジーンズとかだと、どうしても雰囲気優先じゃないですか。だけど中村さんの場合は、とにかくスタイルとしての造形美を徹底的に追求する。その結果として辿り着く到達点が本当に凄い完成度なんです。

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N : “メーカーフッドシャツ”はプライオリティが突飛なデザインではなくて、あくまでベーシックであること。そして、そのある意味では“無個性”とも言えるシャツを、どう“個性的で強いモノ”として作り上げるのか。そのためのストーリーを組み立てるのが先決で。もちろんそこには“Johnbull”なりの適正価格もあるわけで、そういう枠の中で、マックスをどこに持っていくのかということを考えながらの作業でした。
S : しかも、このシャツシリーズはドレスもカジュアルも網羅しているわけですよね?
N : そうなんです。そこが最も難しい部分でもあり、最も素晴らしい部分でもあるんです。つまりは表現の方法なんですが、女性のベースメイクのようなシャツですね。そこからどんなメイクを施すかによって、いかようにでもできるという。

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O : 僕の方からは、とにかく普通のシャツを作って下さいとオーダーさせてもらったんです。「Johnbull Private labo」に来ていただけるお客様は基本的に皆さん、ジーンズを目指して来られるんですね。だからそれに並ぶ位置になり得るようなシャツをという意図がありました。
S : ジーンズのような役割のオールマイティなシャツ。
N : その通りです。だからこそ、ワークスタイルでもオフスタイルでも、あらゆるシチュエーションに対応できるシャツを目指したんです。それともうひとつ、“リピートできるモノ”っていうのも大きなポイントですね。特別なデザインではないけれど決して恥ずかしくなく、ノーストレスで、それだけで洗練性を高めてくれるような。これさえ着ておけば間違いないっていうシャツ。でも、これで完成とは思っていません。今後も常に進化させていくつもりです。
S : それってもう、ミリ単位の話ですよね?
N : そう、ミリ単位の話。だけど、結果はまだ出ていません。このシャツが実際にお客様の手に届いて、いろいろなリアクションが溜まっていく中で、改善点は徐々に浮き上がってくると思います。それを突き詰めていきたいですね。
S : なるほど。深いですね。では現状のプロダクトについて、もう少し具体的なディテールをお伺いしてもいいですか?

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N : あくまでベーシックなスタイルなので、ポイントとなるディテールというよりも、特筆すべきはパターンメイキングの結果ですね。例えばカジュアルに着るなら、洗い晒しのままで着ていただいて何の問題もありません。またビジネスで着る時は、クリーニングに出してしっかりアイロンプレスさえ掛ければ、いわゆるフォーマルシャツとしての立体的な表情を作ることができます。
S : タイドアップもできる?
N : もちろんです。
O : あとはやっぱり着用感ですね。一度着ていただければ分かると思うんですが、本当にストレスを感じさせないんです。それは生地が身体に当たらないとか突っ張らないとか、現実的な部分でもそうですし、気負わずに着られるのに緊張感を持てるというか。

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N : ストレスを省くことはかなり意識しました。それも審美性を失わずに。ジャケットのインナーに着ても袖がダボつかないとか、タックインしている時に屈んでもウエストから裾が出ないとか、そういった審美性と快適性を損なうような部分を徹底的に取り除く。完璧とはいかなくても、可能な限り。
O : 極端な話、身体に当たっているのは肩だけみたいな(笑)。着ているというよりも乗っているっていうか。身体の大きさがどうであれ、必要な箇所に必要な空間を作ってくれているので、どんな人が着てもストレスがない。これは相当高度な技術なんですよね。
N : 着る人によってデザインが変わってしまうようでは、それはデザインとは呼べないと思うんです。ある程度サイズの幅があり、その範囲の中であれば、誰であれ同じスタイルで着られなければならないと、私は考えています。
S : お客様もそれを求めてくるわけですもんね。
N : だから、モデルが着るからカッコいいではダメなんです。
S : そうですよね、勉強になります。
O : 僕らも今までやってきたやり方とは根本的に違うから、いろいろな部分でご指導いただいています。
S : この“メーカーフッドシャツ”以外にも?
O : はい、もういろいろと。お陰様で製品のクオリティもグッと上がりましたね。
N : もちろん“Johnbull”が今まで築き上げてきたモノもたくさんあるので、それに私が持っている技術や考え方を積み上げていく。今後もそういったモノ作りが続けていければ嬉しいですね。

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身体の可動範囲を計算した綿密なパターンメイキングによってデザイン。タックアウトでもインでも様になる着丈、カーブを適度に付けた台襟、すっきりした立体的なシルエットなどオン・オフに活躍するディテールに配慮しています。縫製には細番手のフィラメント糸でロックミシンを使わず、折り伏せ縫いを採用。メンズは全12、ウィメンズは全5パターンをラインナップ。襟型はボタンダウンカラー、レギュラーカラー、ラウンドカラーの3種があり、シーンに合わせてセレクトしていただけます。

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中村里美

パタンナー/Bricolage主宰

某コレクションブランドのパタンナーとして26年間勤務。チーフパタンナーをキャリアの頂点に独立し、2013年10月、パターンメイキングスタジオ“Bricolage”を設立する。与えられた条件の中で使える材料を駆使し、培った技術と感性を背景に新しいモノを生み出す。

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柴田隆寛

編集者/『アンドプレミアム』エグゼクティブディレクター

講談社『HUGE』創刊より約10年間編集業務に携わった後、マガジンハウス刊『アンドプレミアム』のエグゼクティブディレクターに就任。主な編著書に『TOOLS』、『リサ・ラーソン作品集』、『ビームスの沖縄』、『柚木沙弥郎92年分の色とかたち』など。

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奥平定寿

Johnbull専務取締役/クリエイティブディレクター

1998年、Johnbull入社。2009年より現職。商品企画からデザイン、カタログプロデュース、各種アートディレクション、バイイングまで多岐に渡り手腕を振るう。2014年より“一流のものづくりをお客様の生活の中に届ける”ためのプロジェクト“makerhood”を始動した。

“Makerhood Shirt”をオンラインストアでチェック▶

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